~ 前回のエッセイ ~


2020/7月~ホームページ


  

大阪の両親に会いに行きました。こんな時期に?と憚かる気持ちの中でしたが。要支援1と要介護1にデヴューした両親が今後、更に進む前に、本人のニーズを聞いておくべく家族会議をしました。内容は、認知症が進んだならば、どういう形態で暮らしたいのか、伴侶が亡くなった場合など、あらゆる場面を想定してみました。また延命治療を望むのか、お葬式の希望など。福岡から姉もやってきて大阪市内のホテルに4人で泊まりました。親の家はバリアフルなので、車いすでは、とても太刀打ちできない環境です。今回の話しを記録し、親と私たち姉妹が共通認識を持つようにします。

残された時間を大切に過ごして欲しいという思い、また自分自身の生き方も漠然としたものからリアルに感じられるようになりました。

 

ここから自分の話へと変わります。前回会った時より更に動けなくなっていく両親。

親のみならず私自身までも、ベッドのトランスファーが難しくなっていました。低いベッドから高い座面の車いすへの移動で落ちそうになりました。最近は絨毯ではなくフローリングの床のホテルも増え、車いすが滑りやすい。一人旅が大好きなのに、今後も続けられるだろうか?と弱気になりました。加齢に任せて、何もしないと本当に動けなくなりそうです。スポーツをしていれば鍛えられるか?はイエスではありません。特定の筋肉は付きますが、むしろ無理な姿勢をすることで体が歪むこともあります。練習後にするストレッチ同様、リハビリも必要です。退院以来やってこなかった!リハビリを半年前から受けています。

基本は肩甲骨が柔軟に動くようになること。すでに固まって動きが悪いのですが、肩甲骨がよく動くことは、あらゆる動作をスムーズにしてくれます。さらに体の痛み軽減にもつながります。肩甲骨は、すべてのハブと言えます。リハビリは、体を伸ばすことや力を付けることだけではなく、日常動作の場面をやってみる、車いすからあらゆるものへの移乗などをやって見せて、どこの筋肉を補えば良いのか、アプローチする車椅子の位置の検証などをして、できるだけ楽に、長く自力で出来るための訓練です。

以前は使用しなかった道具を使うようになりました。例えばトランスファーボードです。

移乗を助けるものです。

道具に頼らず、自力ですることにこだわっていました。何かに頼ることは体力が劣ったような気になり、一段低いレベルに落ちたような寂しさがありました。

自分の力だけで何とかするのだ!というプライド、これはただの妄想です。

 

便利な道具を使うことで動作が楽になり、体力温存が出来ると、気持ちに余裕が出ます。なんといっても落ちて骨折する危険を回避できます。

旅行先にもっていく荷物が増える煩わしさは有りますが、便利なものを活用して動きを助けてもらおう。少数派(障害者)の道具は開発も遅いですが、ネットで世界中のものが簡単に手に入るようにもなりました。障害者の社会参加が進んでいる中、消費者として見られるようになり、その需要に合わせたものの商品は以前よりも見つけられるようになりました。

この混沌とした世の中で、つい気持ちも沈みがちです。諦めそうになったり、いやいや、まだ出来るのだと奮起したりと、自分の中でせめぎ合っています。

皆様はいかがですか。平常心を持ち続けることは難しいです。それでも日々、鼓舞しながら前を向こうとしています。気づくと今年も半分が過ぎていました。

どうぞ、心身ともに健やかにお過ごしください。

 

 

 

 

 

 

 

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