7月のおしゃべり

7月おしゃべり写真 

 

「車いすトイレのこと。」


今回は体のメンテナンスと出先でのトイレの話をします。

今月もおしゃべりの相手は、中野佐世子さんです。

 

教育ビデオをご紹介します。

~合理的配慮と職場のコミュニケーション~ 心のバリアフリーをめざして
(株)自己啓発協会 http://www.e-head.jp/
これは、「働く障害者に必要な配慮とは?職場でお互いがいい距離感でコミュニケーションを築くには?」を考えるきっかけになるような教材です。

障害も長くなると、側湾や骨盤のゆがみや麻痺しているところの骨は弱くなり骨折し易くなるなどの二次的な問題が出てきます。主治医に対策はないのですかと尋ねると無し、とのこと。一般の人には有効な「骨を丈夫にする薬」は効かないらしい。

個人的に鍼とマッサージを受けていますが、効果は?と尋ねられると・・・・。さよこさんは、手話通訳として手を使う、手を上げている時間が長いので、肩、腕、肩甲骨や首が疲れそうですね。また、お仕事の出張で長時間、電車に乗っているので腰痛などはいかがでしょうか。何か、受けているか、ご自分でなさっていますか?以前、ヨガをされているようなことを書いていましたが。

 

 

ヨガは特別なクラスなので、1ヶ月に1度だけです。

・・・・・以前走ったこともあったのですが、逆に膝を悪くしてしまいやめました。薬の影響で骨が弱くなっているのは私も同じです。足つぼや整体は好きで、2週間に1度は受けています。施術後は血行が良くなって、足がとても軽く感じられます。でも、コリをやわらげる、坐骨神経痛の痛みを軽減することはできても、根本的に治るわけではありませんね。

 

 

友人で車椅子ユーザーの又野亜希子さんから訪問マッサージというものを教えてもらいました。自宅に来てもらって施術を受けています。保険治療が使えるので大変助かります。これは身障手帳の有無ではなく、歩くことが困難な人が対象で、医師の同意書があれば受けられるものです。凝っている箇所を取って欲しいというのはダメで、関節の拘縮をこれ以上悪化させない為とか、むくみ、血行不良の改善、麻痺した筋力の現状維持など、が目的ですね。家でやってもらう事で一番安心なのがトイレの問題でした。

それまでは、出来るだけ段差の無い鍼灸マッサージを探すと同時に車椅子トイレが近くにあるか、ということがポイントでした。まず、鍼灸マッサージのお店に車椅子対応のトイレがあるところは皆無です。その近くの駅やスーパーや公共施設でトイレを済ませてから行くことになります。また車椅子で止めやすい駐車場も探すとなるとさらに減ってきます。もちろん、どの施術者でもいいわけでは無く、上手で相性のいい人となると、なお難しくて、探す気力が萎えて「もう行かなくていいや」と諦めそうになります。

 

 

最近は多目的トイレ(UD)が増えてきていますね。ただ個人のお店となると、その

設置状況は、ほぼ無いに等しいかと思われますね。

 

 

はい、そう思います。有ることが珍しいほどです。車椅子から何かへ、別の椅子やベッドに移る場合は、その前に済ませておきたいものです。それが施術台に上がるマッサージやクリニックのベッド、美容室もそう。時間がかかりますから。エステもそうですね。食べるところ、飲むところにも車椅子トイレが有るに越したことは無いですが、まだ車椅子に座っている分、急いで行くことも可能?自分と自分の足(車椅子)が一緒だと、何とかなるという安心感がありますが、自分の足(車椅子)と分断されるとかなり不安な気持ちになります。特急電車の席に移る時や飛行機もそうです。乗り物はトイレの問題プラス、有事の際に足(車椅子を預けていた場合)が無い分、怖いな、といつも思います。

 

 

なるほど、最近も大きな地震がありましたから、そう考えると色々な場面で不安がありますね。

しかし、特別な場合に限らず、日常生活の中に、たくさんの制約がたくさんあるということよね。2人で飲食店に行く時も、初めてのお店なら必ずUDトイレの有無や、近くの公共施設のトイレを確認するものね。

私ならそんなことをいちいち気にせず、このお店に行ってみたい、この美容室が好き、このクリニックの先生にかかりたいのでココへ、この芝居で、ぜひ俳優さんを前の方で見たいから前方の席を確保する、と言う希望を容易に実現できます。しかし、ひとみさんがそれらの願いを叶えるためには、段差だけではなくトイレの有無がネックになるのですね。

一般のトイレで手伝うことはやぶさかではないですが、プライベートなものなので、手伝ってもらいたくない人も多いでしょう。

 

 

健常の友人がいっていました。中国出張が多い友人です。地方ではまだ未開発なことろも有ります。道に穴があるだけで、そこでする!らしい。仕切りも無く、男女別も無いので、とても自分には出来ないから飲み食いを我慢して、しないで済むようにしている。時には8時間飲み食いを我慢するとか。「我慢するという意味では、それと似ていますね」と言っていました。その人は男性です。

 

 

そこで暮らしている人にとっては、その環境が標準ですから、良い悪いの話では有りませんね。

 

 

その通りです。健常者なら“住めば都”で佐世子さんだって、その地で馴染めば良いことが山ほどあって暮らせるかもしれませんが、肢体不自由者は、そうはいきませんね。好き嫌いの問題ではなく、障害者にとっては、どの場所で、いつの時代に生きているかによって障害が増える、減る。もっといえば寿命すら違ってくるわけです。今の日本は、特に東京は車椅子ユーザーの環境に関しては、恵まれている世界のトップ5に入ると思いますね。思い出した事があります。バリアフリーの言葉もない33年前に入院していた病院で、リハビリの一環として小金井公園に行くというものがありました。もちろん、トイレは1つか2つは有ったと思います。しかし、車椅子ユーザーは、トイレに行かなくて済むように、(車椅子の数の対してトイレが少ない)前の日から水を飲まないようにしていました。セキソンは膀胱が汚れないように、沢山の水分を摂るように指導されていますので、みんな内緒で飲まないようにしていました。全く本末転倒なリハビリですが、実際に外に出るということは、そういうことなのです。

 

 

ええ~っ、熱中症になってしまいそうで、聞いているだけで恐ろしいです。

以前、脊損の人の寿命についてお話しになった時、「今、生きている人が寿命を伸ばしている」と言っていましたね。UD化は行動範囲を広げるという、私達のわかりやすい理解のみならず、実は飲むべきものを飲み、体調を整えて寿命を伸ばすこともできるという意味もあるのですね。

公共機関やある広さ以上の施設にはUD化を指導されていますが、民間で、また個人となるとそれは負担が大きいこともあり、強制できるものではありませんね。

 

 

確かにそのとおりです。1つは義務化推進もありますが、それは難しいかもしれません。もう1つは高齢者、障害者がユーザーとして見逃せない存在となれば、店主が自ら、UD化にすると思います。むしろ、その方が繁盛するという戦略として、他との差別化です。

そのためには、高齢者、障害者がおおいに利用することが大事。そう言いながらUDでないところは避けて通りますから、「鶏が先か、卵が先か」になるような。マーケットとしても人数的には見逃せないターゲットと思いますが。

 

 

 

確かに、高齢者の数は増え、マイノリティーとは言えないくらいになってきましたね。今の高齢者は私達より金銭面で豊かと言われていますので、孫にお小遣いをあげるよりは、ご本人の為にドンドンお使いくださいませ。その上でUDの向上に役立つならば、尚ありがたいということかしら。

 

 

アメリカのように公共性のある私有地の駐車場(スーパーマーケットなど)の障害者用駐車場に、そうでない車が停まっていて駐車違反を取られたり、個人の商店でも車椅子トイレを作らないと行けない法律(もし、そこに一つしかトイレが無かったら、それを車椅子で入れるものにする)にまで、日本で出来るかというと疑問ですが、障害者、高齢者がお店を利用するユーザーとして、オーナーが存在価値を見いだしてくれたら有り難いという気持ちでいます。

 

 

天候不順の折柄、どうぞご自愛くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

   

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ ページの上に戻る