6月のおしゃべり

6月おしゃべり写真  

 

 

車いすならではの感染予防

 

 


 

全国に発令されていた緊急事態宣言が解除され、コロナウイルス感染者数も減ってきました。行動制限が緩和されたとしても、出来る予防は今後もしていかないといけない時世になりました。煩わしい気持ちは有りますが、負担に思わず淡々と習慣にしていけるようにしたいものです。

 

今月もおしゃべりの相手は、中野佐世子さんです。

佐世子さんは、「マスク着用率上昇の中、聴覚障害者の苦労 や 手話通訳とマスクの問題」を

タイトルにラジオでも話されています。NHKラジオ<Nらじ>(4/28放送分)ご視聴ください。

 

教育ビデオをご紹介します。

~合理的配慮と職場のコミュニケーション~ 心のバリアフリーをめざして
(株)自己啓発協会 http://www.e-head.jp/
これは、「働く障害者に必要な配慮とは?職場でお互いがいい距離感でコミュニケーションを築くには?」を考えるきっかけになるような教材です。

前回は運動不足のこと。マスク使用をする世の中で、それが聴覚障害者にとって、困る事情があることを知りました。その上で、私達に何かできるでしょうか、という話でした。

*詳しくは、この↑のNHKラジオNらじをクリックしてお聞きください。。

今後も、マスク着用も含めて、ウイルス対策予防は、加減があっても続けていくことになりますね。

 

 

人との距離を取ることや手洗い、うがいをまめにするには慣れていかないといけませんね。車椅子ユーザーとして、一般の人と違った、気のつけかたというものはあるのでしょうか?

 

 

はい、基本は同じですが、外から帰ってきた時に消毒すべきところが一般の人より余分にあります。車椅子のハンドリウム(タイヤの外の漕ぐ部分)アームサポートや押し手部分、人によってはジョイスティック(電動を動かすところ)など。

実は、私はそこまで気づいていませんでしたが、“なるほど”のことです。

 

 

手を洗っても、洗った手で漕いだり、握ったりしたら、再び手に付くということですね。

案外、気づいていない人は多いかもしれません。

 

 

はい、そうですね。家用の車椅子に乗り換える人は、まだいいかもしれませんが、乗り換えないケースは特に注意です。また日に何度も出入りする度に外用の車椅子に乗りかえます。その触った手で家用の車椅子を触ることは普通にしています。

飛沫よりも、スチールなどに残るウイルスの方が長く生きています。

 

 

新型コロナウイルスの滞在時間は、飛沫で3時間、お金(コイン)で4時間、段ボールで24時間、ステンレス等で48時間、プラスティックで72時間といわれています。

 

 

ハンドリウムでは2日生きているということです。手を洗う前にアルコール等でハンドリウムやアームサポート、手すりを拭くことが必要です。

 

 

私も今は玄関にアルコール消毒液を置いて、部屋に入る前にまず手を消毒してから靴を脱ぐことにしています。車いすユーザーはドアを開けたら、消毒すべき場所がたくさんあるということですね。

次に飛沫のことを伺います。お互いにマスクをするようになったので、かなり防げるとは思いますが、車いすユーザーの座っている高さを考えると、人から飛沫を受けやすい(浴びやすい)ように思います。

 

 

そうです。立っている人、つまり斜め上から“かぶる”ので強烈です。余談ですが、立食パーティーが嫌いなのは、首が疲れるだけでなく、立っている人の唾が顔にかかるからです。つまり、飛沫も一般の人より多く浴びるということです。

 

 

不潔であることもさることながら、感染のリスクが高まるのは怖いですね。気を付けてください。

車椅子ユーザーはひとめで障害を認識されますが、社会の中には外見からでは気付きにくい、一見元気そうに思えても基礎疾患を持っている人もたくさんいます。自分自身が感染源になる可能性を考えながら、今まで以上に気をつけないといけませんね。

さて、車椅子ユーザーと一括りにはできませんが、脊髄損傷者(以下、セキソン)ならではの疾患、合併症はあるのですか。

 

 

呼吸器が弱いですね。セキソンの中でも特にケイソン(頸髄損傷者)は肺の機能が弱いです。女性の肺活量の標準は2000~2500mlです。1700以下だと低いと言われるなかで、私は800ですから、桁が違います。痰を出す時の「ゴホッ」としても出ないのは弱すぎるからです。セキソンの死因の一位が肺炎などの呼吸器の感染症です。だから用心しないといけません。

 

 

コロナウイルの感染拡大下では、呼吸器系の疾患はリスクがあるといわれていますから、本当に心配です。ひとみさんが用心のために行っているのは、積極的にうがいや手洗いをする、栄養を摂る、睡眠を十分に取る等ということでしょうか。

 

 

はい、感染症予防と同じですが、風邪を引かないような体作りをすることです。他は喉を大事にしつつ、呼吸器のトレーニングをする。脂肪を減らして筋肉を増やすこと。腹筋をつけて(出来ないひともいる、私は出来ません、腹筋が動きませんから。)排痰できるようにする、などが有ります。呼吸器トレーニング←として数々の紹介の中から一つを紹介します。

 

呼吸器を鍛えるって、すごく難しそうですが、継続してトレーニングすることは大事ですね。

歳を重ねると誤嚥もしやすくなりますし、それによって肺炎で死亡する人も少なくないようです。

現在、一般の人の死亡原因の1位は癌、次に心疾患、脳血管疾患、肺炎という順番ですが、車いすユーザーとの違いはありますか?(厚生労働省、平成28年簡易生命表)

 

 

セキソンは、呼吸器関連→心血管疾患→癌→脳血管疾患という順番です。

セキソンが肺炎で死亡する確率は一般の人の37倍とのこと。ちなみに敗血症で死亡する確率は82倍、肺塞栓で死亡する確率は46倍と報告されています。コロナウイルスに限らず、体作りや予防は重要となります。

 

今はカラオケにも行けませんので、ご自宅で大きな声で歌を歌い、呼吸器を鍛えながらストレスを発散させていきましょう。

ウイズ コロナ、まだまだ長い付き合いになりそうです。油断せずに過ごしましょう。どうぞ、皆様もお大事になさってください。