8月のおしゃべり

8月おしゃべり写真 

撮影 森田正文

「車いすと駐車場」


ひと昔前の車いすユーザーにとっては、自動車の運転ができないと、どこにも行けない(仕事も出来ない)くらい、死活問題でした。リハビリのプログラムに車へ車いすを自力で乗せる訓練がありました。今なお地域差は有りますが、公共交通機関のUDが進み、たとえ運転が出来る機能レベルのせき損者でも、電車で通勤している友人もいる、選択肢が増えたことは喜ばしい事です。

今月もおしゃべりの相手は、中野佐世子さんです。

 

教育ビデオをご紹介します。

~合理的配慮と職場のコミュニケーション~ 心のバリアフリーをめざして
(株)自己啓発協会 http://www.e-head.jp/
これは、「働く障害者に必要な配慮とは?職場でお互いがいい距離感でコミュニケーションを築くには?」を

考えるきっかけになるような教材です。

 

どこかに行くにも運転しなければならない(もしくは誰かの運転かタクシー)時は、渋滞する時間であっても他に選ぶことはできません、また駐車場探しでも悩まされましたが、今は公共交通機関に気軽に乗れるようになりました。

 

でも、繁華街の駐車場では車いす専用を探すのは今も大変でしょう?

 

確かに、今も大変です。専用スペースを設けていないところも多く、その場合は端を探しますが、都内では止められる区画設定は狭くてドアを大きく開けられないことも多いです。その場合は、諦めてまた別のところを探します。

その2百貨店の駐車場は専用を設けているところが多いのですが、最近の駐車場は、専用でなくても入れられるタイプがあり、これは助かります。専用は数が少ないですが、一般と同じ駐車場に停められるのであれば、数は多いです。以前にもご紹介しました、コレね。

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機械式で無理なのは、ターンテーブルで入っていくタイプとコレね。ちょうど、車いすを下ろす位置に機械がきます。ただ、このような車止めが出ないフラットな駐車場も出てきています。(録画カメラで管理している)これなら止められますね。

 

2006年に佐賀県が導入したパーキングパーミット制度(障害者等用駐車区画利用証制度)は如何でしょうか?

最近はこのタイプの駐車場もよく見かけるようになりましたが。図1

 

これは対象となる人々の範囲が広いので、車いす利用者などが利用する場合、駐車スペースが足りなくなる可能性があります。なので、こうした ダブルスペースという駐車場もあります図2車いす用の駐車場は幅3.5mが必要ですが、妊婦さんや高齢者はそれほど広いスペースを必要としているわけではありません。

なので、普通の幅の駐車場を建物の入り口の付近に設け、安全な通路の確保をすればよいわけです。ただ、この制度自体の認知度が低く、各地で少しずつ違うので、さらにダブルスペースを理解している人は少ないと思います。

 

 

車いすユーザーはなぜ広い幅が必要なのか、を理解するには実際に見たり、説明を聞かないと分からないものです。分かると譲り合う優しい気もちは自然になれるもの。知ることは大事ですね。

もう一つ伺いたいのですが、路上の白枠はいかがですか?

 

公安から頂いているステッカーを出すと白枠に料金がかからずに止めることができます。元々、路上なのでフラットです。車いすの出し入れでも問題は有りません。ただ、道路で車いすを出し 乗り降りをしていて、いつも怖いなと思っています。

トラックは車体が高いので、低い位置にいる車いすの乗り降りが見え辛い。引っかけられるのでは?轢かれるのではないかと、ね。でも、車いすユーザーは白枠に停めている人は多いですね。一番見つけやすい駐車場であること。

白枠が空いていないときに、枠から外れて止めたことがありました。

公安からもらっているステッカーを出していても駐車違反を取られましたので、注意が必要です。これ(ステッカー)が有効なのは、道路幅が車を止めた分を差し引き、空いている道路幅が3・5メートル以上で、交差点から5メートル以上離すことです。ただし白枠のある道路では、この条件を満たしていてもダメなのです。その道路は、あくまでも白枠内しか止めてはいけない、という事でした。知らずに何度か違反し罰金を支払いました。

 

ひとみさんはあまり身体障害者マーク(四葉のクローバー)を貼らないですよね。前から言っていますが、身体障害者マークや車いすマーク、歩行困難者のマークを車に貼っていたほうがいいのではないかしら。そうすると他の方から注意を払ってもらえるし、配慮を得られるでしょ。

 

確かに貼っていることは意味の無いことではないですね。ただ、あれって量販店に行けば、500円で誰でも買える。「聴覚障害者マーク(蝶々)」や「歩行困難者が運転しています」のマークですら誰でも買える。そうでない人がそれを出してまで止めたいのか?は、もう倫理の問題になりますが、どれほどアレが有効なのか?と私は懐疑的ですね。私は駐車するときに、公安からもらった正式なものと共に出していますが、普段は貼っていないわね。後部座席に車いすを乗せているので見える?では効果が薄い?・・・。

 

なるほど…。マークを貼るとかえって嫌がらせを受けるので貼らないという人の声も聞いたことがあります。悲しい話しです。

それでも、やはり私は普段から出していることをお奨めしたいです。

ひとみさんはお仕事で地方に行くことも多いと思いますが、羽田空港に行く時は車ですか?

 

以前はタクシーか自家用車を駐車場に停めていました。ある時、羽田空港国内線の駐車場が満車で焦りました。自分の乗る側でないターミナルもすべていっぱい。新幹線と違い、乗り遅れることは仕事に穴を空けることとなります。国際線ターミナルに行って、たまたま空いていました、そこから巡回バスで国内線ターミナルに行きましたが、時間に余裕がなかったらアウトだったわね。ここから学んだことは、羽田空港駅の1つか2つ前の駅まで車で戻り、空港とは別の駐車場に入れて電車に乗り替えるという方法も有りということ。今は羽田空港の駐車場は予約もできるようになりましたが、車いす駐車場は、まず取れません。何度やっても取れたことが無い!のです。それで、電車もしくはタクシーですね。ジャパンタクシー以外ね(←前回の話しがヒントです)

 

羽田空港は専用駐車場が沢山あるのでは?と想像していました。

 

はい、かなり沢山有ります。一般の車が止めるケースが多く、駐車場側もその対応として、誰でも手に入る車いすステッカーではなく、正式な駐車禁止除外指定車を表すものをフロントガラスに出してください、と壁に書いています。また、出していない車には、そのような注意の紙を挟んでいるようですが、特に罰せられるわけではないから、「平気よ」と思う人もいます。これはどうしようもないことで、悲しいわね。ネット予約で取れないのは、車いす用駐車場をそうでない人でも取れる、という問題もあります。

 

少数だと思いますし、テンポラリーの障害者もいるかも、という想像もします。

 

そうだと思いたいのですが、羽田空港の場合は、駐車場を当てにして行くにはリスクがあるので避けています。

 

先ほどの百貨店のような機械式でも一般の駐車場がすべて車いす対応であれば、探す手間が省けて安心だわね。杖や車いすで出かけることが普通になった今は、決して少数派とは言えなくなってきました。その人たちの声を取り入れて欲しい。また技術面でも可能なことは沢山あるので、期待したいわね。

 

   

 

   

 

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