2月のおしゃべり

mimoza 

 

 

~トランスファーボード紹介~

 車いすからの移乗を助けてくれます!

 


トランスファーボード、すなわち移乗するときに使う板のことです。

車いすの人がみんな使うわけではなく、比較的、重度の人が使用します。

今月もおしゃべりの相手は、中野佐世子さんです。

 

教育ビデオをご紹介します。

~合理的配慮と職場のコミュニケーション~ 心のバリアフリーをめざして
(株)自己啓発協会 http://www.e-head.jp/
これは、「働く障害者に必要な配慮とは?職場でお互いがいい距離感でコミュニケーションを築くには?」を考えるきっかけになるような教材です。

さよこさんはトランスファーボードをご覧になったことがありますよね? 

 

 

はい、ひとみさんが使っているところに立ち会っていますし、お手伝いしながら

板も触っています。

 

 

これに頼らずに自力で、という気持ちでいましたが、移乗に失敗するリスクを負うよりはいいか、と。脊損者は骨がもろいですし。

 

 

私が見たのは車いすから車への移乗の時です。車の座席と車いすの座面の間を渡すものですね。ちょうど、まな板を長くして、表面がツルツルしていて、お尻が滑るように移動していました。

ボードへこんだこのへこんでいる部分に車いすのタイヤの出っ張りに合わせます。後ほど、車への移乗の

分解図を出しますので、ご覧ください。

 

 

そうです。当たり前ですが、高い方から低い方への移動は楽で、その逆は難しいです。急な登りは、滑らせての移動は無理ですね。滑り台のように、低い方に流れます。

人に、「押して!押して!」とお尻を横から押してもらうと出来ますが・・・。軽くないお尻なので頼みにくい。

 

 

フフフ、突き指しない程度に頑張るわ。車以外にも車いすから車いすやベッド、他にもあらゆる移動がありますね。

 

 

車いすはアクセス障害ですから、電車、バスと言った乗り物以外にも、段や階段、もっと身近にはトイレへの移乗やベッドへの移動。これらもすべてアクセスとも言えます。

 

 

つまり肢体不自由な人でも重度になるほどアクセスは困難になってくるということですね。

 

 

その通りです。新幹線も座席に移るほうが体自体は楽です。それが簡単に移乗できない人は、車いすのままでいることが多いです。車いすのままで居るほうが疲れますが、重度な人ほど、そうしている人が多いです。飛行機は必ず席に乗り移ります。

 

 

最近、都内で増えてきたジャパンタクシーは座席へ移るには、とても高いのでトランスファーボードは使えませんね。車いすのままで乗るのですね?

 

 

車いすのまま乗れるという利点はありますが、反面疲れます。新幹線の時と同様に、車いすのままだと、揺れているバスに立って、つり革を持っているイメージに似ています。

 

 

なるほど。わたしはバスの揺れに対応するのが苦手なので、その感覚は分かります。

話を戻しますが、トランスファーボードの値段はどれくらいなのですか?一見すると5,000円くらいかなぁ、と思うのですが。

ボード黒い

 

 

いいえ、この黒いボードは、もっと高いです。福祉用具は高いものが多いです。沢山売れないからかしら?何でも無いような板が、2万円台ですよ。

私はコレを買うとき、業者の人に、「東急ハンズで似たような板を探してきて、自分で裏に滑り止めをつけようかな」と言いました。すると、

「割れてお尻を傷つけるかもしれないから止めておいた方がいい」と脅された!なので、二の足を踏みましたね。つい、大阪人根性が出てきます。無駄なものにお金を使いたくない。

 

 

気持ちもわかりますが、ひとみさんが手作りするとなると・・・かなり不安を感じます。

素材のみならず、加工方法などを考えると、安心して使えるものを買ってください。

適正価格かどうかは別にして、実際に購入して使ってみると重宝するのでしょ?

 

 

コテコテに使っています。元とるでぇ~。いくつか持っていますが、それぞれの形で

使い道が違うことを、実際使ってみて気づきました。

黒い板、ただの長方形で切り込みが無い分。これが一般的に紹介されていますね。これは車いすから車いすに使いやすいです。短いので、車いすの座面から外れそうですが、逆に座ってお尻の下に少ししか乗っていないので、自力で取り出しやすい。

 

 

自分のお尻の下に敷いたものを取る時、介助者がいてボードを引っ張って取り出すならば、本人は両手でプッシュアップしていられますが、一人だと、両手をプッシュアップに使えませんものね。

 

 

そう、ボードが長ければ、外れる心配がないようでいて、自分で取り出すには勝手が悪いということです。しかし、車への移乗は、車いすとの距離があるために長いものでないとダメです。移動の際に多少ボードが動きます。ギリギリの長さだと落ちることもあります。

この黒いボードは北欧のものですが車に乗せていると温度に弱く柔らかになります。割れるのではないかと思うほどたわみました。

車には別の素材で出来たものを使ったほうがいい。こういうことは説明書には書いていませんので、使ってみて知ることや仲間からの情報から取るしかないですね。

 

 

 

この切り込みが入っているもの。これは車いすのタイヤ部分にセットして

これがボードを動かない役目もしているということですね。(下の写真)

 

 

 

そうです。実は、これは既製品で比較的安いものです。大きければいいと思い、買ったら、大きすぎると必ず落ちる!これは説明しにくいのですが、適当な幅というものが有るのです。それが正に黒いボードの幅なのです。せっかく買った大きなボードなので、人に頼んで切ってもらい、この形にしました。これは、幅を狭めた(黒と同じ幅)ことと、切り込みを2か所作っています。

2か所あるのは、車の左右どちらからでも乗り降りできるためです。黒い方と材質が違うらしく、これは全くたわみません。

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国内外の車に乗れますね。ご自分の考えでボードをカットするということは、責任は本人に有りますから、どうぞ気をつけて使用してくださいね。

道具が増える煩わしさの反面、活用して行動範囲を広げるということも可能です。

ひとみさんの試行錯誤を、どうぞ皆様も参考になさってください。